迎攝院の本尊様は、不動明王(ふどうみょうおう)という仏さまです。

「お不動さん」の愛称で、多くの人に親しまれています。

お顔をご覧いただくと、少し怒ったような表情をされていますが、実は優しく、私たちの心に寄り添ってくれる仏さまです。

母親が子供を叱る時、それは決して我が子が憎い訳ではなく、

「立派に成長してほしい」「善い行いと悪い行いの分別がつく大人になってほしい」など、

子供のことを想っているからこそ、ついつい顔をしかめて怒ってしまいます。

そして、普段は優しいお母さんです。

お不動さんの見た目の怖さと、内なる慈悲のこころは、周りの仏さまの表情にも表れています。

お不動さんは、私たちの不安や迷いを焼き払い、善い方向に導いてくれる仏さまです。

不動心(ふどうしん)

「揺るぎない信念」を持ったお不動さんのような心を不動心といいます。

お不動さんは、煩悩に惑わさられることなく、衆生を救い導くという信念を持って、日頃私たちを見守ってくれています。

私たちも日ごろの生活で、「明日からテストに向けて勉強を頑張ろう」「健康のために毎日運動しよう」と決心し、最初は熱心に取

り組むも、少し時間が経てば、誘惑に負けてしまったり、熱が入りすぎて本来の目的を見失うことがあるかと思います。

そんな時、お不動さんは右手で持っている剣で、私たちの迷いや不安を断ち切って、背中のカルラ炎で焼き尽くします。

人間なので、途中で大きく心が揺らぐことがあっても、お不動さんが左手で持っている縄で正しき道に引き戻してくれます。

現代の情報化社会では、さまざまな情報が横行し、自分の目で真実を見極め、行動する必要があります。

どのような事が起きても冷静に受け止め、何事にも動ぜず対処できるお不動さんのような心を身につけたいものです。